車の廃車に困っている女性

廃車と聞くと「解体」や「スクラップ」などの言葉が思い浮かびますが、自分勝手に車を処分して存在を消しただけでは、法的に廃車にしたことにはなりません。

日本の公道を走行する登録自動車や軽自動車は、それぞれ運輸支局や自動車検査登録事務所、軽自動車検査協会で登録されています。

※厳密には軽自動車は登録制ではなく届出制(とどけでせい)です。

登録自動車とは?
道路運送車両法という法律で、国土交通大臣が管理する自動車登録ファイルに登録が義務づけられている車で、軽自動車、小型二輪自動車および小型特殊自動車を除くすべての自動車を指します。

普通自動車や大型自動車等がこれに含まれます。













廃車手続きは二種類ある

登録自動車、軽自動車ともに登録されると「ナンバープレート」や「自動車検査証(車検証)」が交付されます。

そして、これらを返却する事務的な手続きを終えて廃車が完了します。

ちなみにナンバープレートの正式名称は、登録自動車が「自動車登録番号票」、軽自動車が「車両番号票」と言います。

これらを返却せずに自宅の車庫や庭に車を保管するのは自由です。

しかし、廃車手続きをしなければ、毎年必ず自治体や国から自動車税や軽自動車税の納付通知が届きます。

逆に言えば、例え一時的に車を使わない場合でも、当該機関で返却手続きを取れば自動車税の納税義務はありません。つまりナンバープレートと車検証の返却を「廃車手続き」と言います。

そして登録自動車の廃車手続きには「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の二種類があります。

ちなみに永久抹消は、道路運送車両法の第15条に準じて行われる手続きなので「15条抹消」で、一時抹消は同法律の16条に準じて行われる手続きなので「16条抹消」とも呼ばれています。

永久抹消登録

永久抹消登録は、ナンバープレートと車検証を返却し、その登録自動車を国土交通省の自動車登録ファイルから完全に消してもらう手続きです。

【廃車手続き】普通自動車の永久抹消登録と必要書類は

この手続きをすると再び同じ自動車を登録することはできないので、二度と公道で走らせることはできません。

ですから手続きを行う前に、本当に永久抹消登録で良いのかをよく考える必要があります。

ちなみに登録自動車の状態によって永久抹消登録は二種類に分けられます。

解体による永久抹消登録

この永久抹消登録は、業者による登録自動車の「解体」が終わった後に行う手続きです。

「移動報告番号」と「解体報告日」の申請書への記入を求められますが、これらは解体後に業者から教えられるので、解体無しでこの手続きを行えません。

滅失・用途廃止による永久抹消登録

まず「滅失」は「めっしつ」と読み、無くなるという意味の日本語です。

この場合は、手元から登録自動車が無くなることを指します。

例えば、登録自動車が災害で紛失したとか、何者かに盗まれた場合などで、もしも後で車が見つかっても二度と登録しないと決めた場合です。

つぎに「用途廃止」は、公道で人や物を運ぶという、登録自動車としての本来の使い方を今後しない場合に済ませる廃車手続きになります。

たまに畑や空き地や駐車場に、ナンバープレートを外した車が置いてあるのを見かけたことはないですか?

そのような車は倉庫や物置として再利用していることも多いのですが、持主は用途廃止の永久抹消登録を済ませているはずです。

一時抹消登録

一時抹消登録は登録自動車を解体せずに、ナンバープレートを返して一時的に登録抹消にした状態のことです。

出張、入院、旅行などで長期間使わない場合や、しばらく乗らないけれど再び登録して公道を走るかもしれない場合に利用されます。

【廃車手続き】普通自動車の一時抹消登録と必要書類は

また、盗難された登録自動車が発見されたらまた乗りたいという場合にも、この手続きを踏むことになります。

もちろん一時抹消登録をすれば公道の走行が出来なくなりますが、再び車検を受けて新たなナンバープレートを取得できるのが永久抹消登録とは違う点です。

ちなみにこの手続きを「中古新規登録」と言います。

一時抹消登録した車を、永久抹消登録に変えたい場合は?

その手続きは、新規で永久抹消登録ではなく「解体届出」と呼ばれる手続きを行います。

解体を証明する「移動報告番号」と「解体報告日」が申請時に必要になるのは永久抹消登録の解体と同じです。

軽自動車の廃車手続き

軽自動車の廃車手続きについて説明します。

解体返納

軽自動車の解体返納手続きは、登録自動車の永久抹消登録の解体と、ほぼ同じと考えて問題ありません。

【軽自動車の廃車】解体返納(永久抹消登録)必要書類

解体をせずに永久的にナンバープレートと車検証を返す場合や、災害等で車が手元にない場合は「滅失」、車本来の用途として使用せずに倉庫等として使用する場合は「用途廃止」と呼ばれるのも登録自動車と同じです。

但し、盗難の場合に行う手続きには特に決まった呼び方はありません。

自動車検査証返納届

自動車検査証返納届は、登録自動車の一時抹消登録に相当し、別名「一時使用中止」とも言います。

【軽自動車の廃車】一時使用中止(一時抹消)必要書類

この手続きした軽自動車で再び公道を走るには、「新規検査(中古車)」という手続きをすれば可能です。

また解体返納に変更したいと思った場合は、その軽自動車をスクラップにした後に、解体返納ではなく「解体届出」の手続きをします。

 


本当に廃車に?その車まだ売れるかもしれませんよ?

車の寿命が10年10万キロと言われた時代は終わりました。

古い車でも欲しい人はいますし、海外で人気がある車種なら輸出だって可能です。

もちろん車検切れや事故車でも売れますし、なんと修理不可の不動車でも部品取りやスクラップとしての需要があります。

この車はもう廃車かなと思っても自分で判断せずに査定を受けてみる価値はありますよ。

下記は廃車向けに書いた記事ではありませんが、査定を受ける人は必ず参考になると思います。

廃車査定の場合も基本的に総当たりしたほうが良い条件がもらえますよ。

査定額を比べて最高値を引き出す方法の考察













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